ナップ賃貸保証とはどんな会社か
ナップ賃貸保証株式会社(NAP賃貸保証)は、賃貸借契約における家賃保証サービスを提供する保証会社です。入居者に連帯保証人がいない場合などに家賃支払いを保証し、万一入居者が家賃を滞納した際にオーナー(大家)へ立替払い(代位弁済)を行う役割を担います。
2001年創業で熊本県発祥の会社であり、賃貸保証業界の全国組織(LICCなど)にも加盟している「信用系」の保証会社です。
初回の保証料は賃料合計の50%程度、以降は年間1万円前後の更新料が相場となっており、審査通過率は95%と比較的利用しやすい反面、滞納時には厳格な対応を行うことで知られています。
一般的に、ナップ賃貸保証を利用するときは物件の管理会社や不動産会社を通して契約します。家賃の支払日は物件ごとに定められていますが、例えば口座振替の場合は毎月27日(または月末など)に家賃が引き落とされる仕組みです。
もし口座残高不足等で引き落としができなかった場合、ナップ賃貸保証から入居者へ電話やSMSで連絡が来ることになります
家賃滞納時に起こる主な問題
ナップ賃貸保証と契約している入居者が家賃を滞納すると、まず保証会社であるナップが大家さんへ家賃を立替払いします。
一見、これで家賃滞納によるオーナーへの迷惑は防がれますが、問題はその後です。立替払い後、入居者は保証会社に対して滞納分の返済義務を負うことになり、ナップ賃貸保証から入居者へ厳しい督促が開始されます。
督促を無視し続ければ、緊急連絡先や連帯保証人への連絡、勤務先への電話、さらには自宅訪問による取り立てなど、段階的に対応はエスカレートします。
最終的に支払いがなければ賃貸契約の解除に至り、裁判所を通じた強制退去(明け渡し)が実行される可能性が高まります。
また、ナップ賃貸保証は家賃債務保証業者の全国協会に加盟しているため、滞納情報が業界内で共有されます。
つまりナップで滞納すると“業界ブラックリスト”に載り、今後他の保証会社の審査にも通りにくくなるという信用上のダメージも発生します。
実際、ナップ賃貸保証は「信用系保証会社」に分類されるため、滞納歴があれば類似の保証会社では契約拒否される場合があります。
滞納リスクの深刻さ(恐怖の現実)
家賃滞納のリスクは、単なる「支払い遅れ」に留まらず生活基盤を揺るがします。ナップ賃貸保証と契約中に支払いを怠れば、翌日から電話や書面で督促通知が届き、無視すれば取り立ては日増しに厳しくなると考えてください。
督促を放置し続けると保証会社による契約解除・退去要求へと進み、やがて裁判所から強制執行による退去命令が下されます。
実際に「保証会社の担当者が朝6時から自宅前に張り込んでいた」という声や、「何度も電話がかかってきて怖い」といった体験談もネット上には存在します(匿名掲示板やSNSでの投稿より)。滞納が長期化すれば、給与や財産の差押え(勤務先から給与天引きで滞納家賃を回収される等)に発展しうるとの指摘もあります。
ナップ賃貸保証自身も「漫画のような過度の取り立て行為は法律で禁止されており行わない」と説明していますが、実際には電話や訪問による督促を繰り返し行うことを公言しています。
督促担当者に暴言を吐かれることはないにせよ、契約者としての責務を果たすまで決して督促の手を緩めない姿勢であることは心得ておくべきです。
滞納が続けば生活の平穏は失われ、周囲にも多大な迷惑と心配をかける深刻な事態となります。
「少しぐらい遅れても大丈夫」と安易に考えるのは危険であり、家賃は最優先で支払うべきものなのです。